どうか今は笑ってくれないか

なるようになるって!

赤い一等星が流れ星へと変わったならば

森の中の葦とさせてくれ。

 

4月の15日。なんの変哲もない日でした。いつも通りに仕事して、ちょっと嫌な気分になりながら、それでもやり過ごしていました。だけどそれが、多分一生忘れられない日になってしまいました。

生まれて初めて、全身全霊で愛を抱いたアイドルグループのうちのひとりが、関ジャニ∞渋谷すばるという唯一無二の赤色が、いなくなってしまうという宣誓が、私の目に耳に全身に届きました。

 

なんでもどうしてもいやだも、その時は抱きませんでした。ただただ真っ白。ばかみたいに手は震えてたと思うし、多分心臓もすごかったと思う。あんまり覚えてない。

日ごろ「ショックだった」とか「衝撃だった」とか、当たり前のように使っているけれど、多分あれが本当のショックで衝撃なんだろう。間違いなく、大げさでもなんでもなく、私がばかみたいに盲目的に信じていた世界の崩壊がそこにはあった。

 

関ジャニ∞にハマって、私にはとても大事な友人ができました。ツイッターというツールを介して。関ジャニ∞さんをきっかけとして。

それをきっと世間の人は鼻で笑うだろうけど、どういわれようと、極論その人がどう思っていようと、私はその人たちがとても好きで、大事で大切な友人だと思っています。重いって笑われるかな。笑われてもいいんだけどね。

その大事な友人のひとりに、ももクロちゃんを愛している子がいます。ここまで言えばだいたい察しはつくでしょうから色々割愛するけれども。

彼女はその日、たくさん泣いていました。私と彼女には物理的な距離があるから、電波越しにしか聞くことはできなかったけど。でも、彼女が心の底から、底の底の底から、ももクロちゃんを愛していると分かっていたから、私もあほみたいに泣いた。痛かった。どんなにつらいだろうかと一丁前に慮った気になって、分かった気になっていた。

ここで謝罪をするのはお門違いだから言わない。だけど、私は思ってしまった。

 

ああ、こういうことだったのかって。

彼女はこんなにもつらかったんだなって。

 

一番最初にも言いましたが、私は生まれて初めてアイドルというものに嵌りました。多趣味、というほどでもないけど、たくさんのものを好きになった私が、生まれて初めて、こんなにも好きになったものはないと感じたほどに。それぐらい、関ジャニ∞さんにのめりこみました。

私は内くんのことを知りません。

顔は知っている、どんな話し方をするのかもなんとなく分かる。だけど彼の人となりは分からない。彼が背負ったピンクも、私にとっては馴染みのない色に映る。

内くんのことを大好きな方が見たら不快に思うだろうけど、これはどうしたって変えられない。ごめんなさい。

 

だけど、何をどうしたって、私が好きになったのは、7人の関ジャニ∞さんだ。

 

7人、7人だ。7人なんだよ。

私は7人である関ジャニ∞さんが好きだ。

割り切れない、ふたつに割っても3と4で構成される、あまり好きでない6対1の画も珍しくない。それでも7人でいる関ジャニ∞さんが大好きだ。

関ジャニ∞さんが7人でここまでいてくれていたことに感謝する日々はたくさんあった。私のツイッターを見たことのある人は分かるだろうが、多分人から見たら相当アレなツイートだって幾度もしてきた自覚はある。そういうことをしてしまうぐらい、そういうことをしないと我慢ならないぐらい、私は関ジャニ∞さんを好きになっていた。

 

私の推しは村上信五さんである。村上信五さんが私の中の倫理に反しない限り、私は村上信五さんを推したいと思っているし、推す私でありたいと心から思っている。あの人が好きだ。あの人を愛している。あの人がアイドルとして光の中に立ち続ける限り、追っていきたいと心から思うほどに。

だけど、同じくらい、とは言えないけど、他の6人だって愛してたんだ。愛してるんだ。

横山さんも、丸山さんも、安田さんも、錦戸さんも、大倉さんも。みんなみんな違って、全員が大好きなんだ。

ねえ、すばるさん。あなたのことも。そうなんだよ。ばかみたいに好きなんだ。

 

あなたの笑った顔、目じりに浮かぶ深いしわ、塞がれないピアスの穴。猫みたいな、大きな黒の目に、真っ黒の髪。痩せたからだ。ちいさなからだ。そこから出る、こわいくらい大きなエネルギー。歌。渋谷すばるから奏でられる音楽。発される言葉。

ねえ、全部、好きなんだよ。今もまだこんなにも。

 

Answerって、ねえ、これだったの?渇いた花で過去をいつくしみ、ハダカで今を楽しみ、Answerで未来に進む、そういうことを、歌ってくれたんじゃあ、なかったの。

違う、分かってる。違うんだよな。でもごめん、思わずにはいられない。たらればをやめられない。

 

恨み言って思われるかもしれない。実際、恨み言なのかもしれない。自分はそうは思ってないから、言ってしまうけど。

横山さんとやりあうすばるさん。丸山さんとじゃれあうすばるさん。安田さんと見つめあうすばるさん。錦戸さんと照れあうすばるさん。大倉さんと笑いあうすばるさん。

村上さんと、すばるさん。

私の中心は間違いなく村上信五だけど、あなたが紡ぐそれぞれの関係がとても好きだった。すばるさんがいることによってできる空気が、私はたまらなく好きだった。好きだったんだよ。

 

誤解を生む言葉なんだけど、私は関ジャニ∞渋谷すばるのためだけのバンドだったとは思っていない。

なんだろうな、否定じゃなくて。関ジャニ∞のバンドにおいて、中心で糸の先でまんなかというのは、間違いなく渋谷すばるだと思っているんだけれども。

渋谷すばるという強烈な、唯一無二の武器があって、その武器を最大限に発揮できるひとつの手段であった。というか。

全員が戦うために選び取ったもののひとつ、であると私は思っていて。

今やそれぞれがそれぞれの武器を携えて、未知の道を切り開かんと進んでいると思っていたから。

その唯一にして最大の武器が、ひとつ、失われてしまうということが。繋いだてのひらがひとつ、解けてしまったということが。

あまりにもかなしい。あまりにも寂しい。あんまりだ。あんまりだよ。と、思ってしまう。そういうのも受け止められてしまうって分かってるから、あんまり言いたくないなあとも、思うんだけど。

 

 

多分今赤ちゃん来に涙腺がばかになってるんですけど、自分のツイートに泣かされる日が来るとは思ってなかった。来てほしくなかった。

繋いだてのひらがひとつなくなったことを、誰より関ジャニ∞さんが感じているはずだ。当たり前だよな。だって私は結局すばるさんとてのひらをつないだことがないんだもの。繋いだことがあるのは、関ジャニ∞さんたちだけだったんだよな。

ぽっかり空いた、空いてしまった穴を、あの人たちは抱えたまま、それでもまた歩き出す。まだ歩く。先の見えない旅路の果てに行くために。

 

どうしたらいいのか。どうしようもない。

私が愛した関ジャニ∞の赤色は、永久欠番になってしまった。

彼はジャニーズ事務所を退所する。だけど、彼の言葉から、関ジャニ∞でなくなるという言葉は聞いていない。丸山さんが言った言葉の通りだと思う。

「メンバーということに変わりはない。エイトということに変わりはない」

そう、心から、思っている。

いつの日か、すばるさんは関ジャニ∞は家族といった。会見でも言っていた。家族と離れる時が来ても、絆は消えないんだなと。見せつけられた。かなしいほどに、なにも言えないほどに。

 

比較するわけではないけれど、あんなにも、完璧に、聞きたいことや抱くこと全部出されてしまったら、もう飲むしかないなあと思う。

そういう存在が、まあもう率直に大倉忠義さんのことなんですけど、関ジャニ∞にいてくれていることに心から安堵している。

誰も誰の代わりにはならないから、渋谷すばるの穴が一生塞がることはないけれど、それでも、大倉忠義さんがいる関ジャニ∞は、間違うことはないなあと。

大倉さんにとんでもねえことを強いている自覚はあるんだけど、もう、頼むとしか言えない。だって好きだから。ごめんなさい。

あと錦戸さんに関ジャニ∞のアイドルの柱でいてもらおうとしていることも併せて謝っておく。

もう、だって、「すばるくんに「どうや」といえる僕らでありたい」と言ってくれた錦戸さんを信じないで誰を信じるんだ。こんなにも前を向いているひとがいる。走り続ける意思を見せてくれた。

あの場に立てなかった安田さんの言葉は、それでも最初から最後まで安田章大だった。安田さんにしか紡げない言葉だ。

きっと誰より、すばるさんと音、について理解していたのも安田さんだったろうと、私は勝手に思っているから。

その安田さんが倍々。と言ったんだ。

なあ、もう。

 

横山さんが、「力を貸してください」といった。当たり前だろうと思ったけど、でも、当たり前じゃない。当たり前じゃなくなる。

それを痛いほど分かっているから、あの人は泣きながら、それでもあの場で言ったんだろう。

目に見えて、惜しんで、嫌がって、泣いて、下を向きそうになって。でも、ぐっと堪えて何度も顔を上げて、私たちの目に映るようにしてくれた横山さん。

 

村上さんは、ずっと関ジャニ∞村上信五だった。あの人は最初から最後まで、世間に、ファンに説明するために、会見をまっとうするために、毅然と立ってくれていた。

ただひとつ、すばるさんと自分たちに向けた言葉以外は、すべて。

村上さんに関してはこれ以上はここには記さない。記せない。

でも一個だけ、言うのなら。私は、渋谷すばる村上信五が、私たちもメンバーすらも置いてふたりだけで笑ってるその姿を、ずっとずっと見ていたかったよ。この目で、見たかったよ。

 

21年。ひとりの人間が成人してしまう年月を、共に過ごしたあなたたちが飲むのに。私が飲まないでどうする。

と、思ってはいる。だけどまだ、まだ待ってくれ。いや待たないでいい。進んでくれ。頼む。追いかけるから。

 

どなたかが言っていた。6人に慣れることはとても怖い。だけど7人に囚われるのも怖い。心からそう思う。怖い。怖くて仕方ない。

だけど怖がったって明日は来るし、来てしまうし、ライブだってやるし、やるんだし。

どうしたって進んでしまうなら、関ジャニ∞さんが穴をそのままにして、そこからさらに大きくなろうとしてるから。すばるさんがそれを見守ってほしいと、背中を押してほしいと言ったから。

前を向きたいと、今は嘘でも、言いたい。

 

渋谷すばるさん。関ジャニ∞渋谷すばるさん。あなたのことが大好きでした。愛していました。

ただひとりの人間の、渋谷すばるさん。あなたのことを、ねえ。嫌いには、なれません。きっと一生。

いつか、あなたの歌声をどこかで聴いたとき。笑顔を浮かべられる私でありたいと、そう、願っています。

 

また会いましょう。その日まで。