ももいろクローバーZの「天国のでたらめ」がえげつなかった話
こんばんは、どこかの誰かはもしかしたらお久しぶりかもしれません、夏です。
下記ではももクロさん界隈に大変お世話になりました。石投げられるかもと怯えていたわけですが、たくさん暖かいお言葉頂けて。大変うれしかったです。
さて、つい最近ですが、あーりんに生きあーりんに死ぬ女である友人のRTで、「天国のでたらめ」という楽曲に出会いました。
ここで前置きをしておきますが、私はこの楽曲が使用されたももクロちゃんのミュージカルは拝見しておりません。ただただ思うままに綴る楽曲自体の感想ですので悪しからず。
タイトルとジャケ写に惹かれ、配信元に飛んで視聴して、いきなり流れてきた「あの日描いた夢を仮に(A)として」という歌詞にぶん殴られ、即座に購入しました。
度肝抜かれました。
えっちょっとマジで?ももクロちゃんマジマジのマジで??えっやばくない???この曲すごすぎない????えっ!?!?!?!
相変わらず語彙力皆無の感想を一人でギャンギャン叫んでました。
いや、この曲えげつない。本当に。志磨遼平どうしたん??変態なん???ドがつく変態なん????サイコーですありがとう本当にありがとう。
何度も言うけどミュージカル未見なので完全に曲単体の超、超個人的解釈だから解釈違いは潔く回れ右してくれよな!何言われても知らねえからな!!
私が使用してるLISMOは10/13時点で歌詞がまだ作られてなかったので、とりあえず初見で聴きまくって歌詞解釈した。
最初の「描いた夢を仮に(A)として この未来を(B)とする」で、イコールにしてという願い。ここはまあ普通にわかる。うん。
私が最初にどーんとぶち当たったのが、「足して 引いた 欠けた 割れた」のトコ。普通の加減乗除のことかな~と思ってたらそれだけじゃあない。ネットで調べて出てきた歌詞を見てぶん殴られた。はあ…好き…。
「何度も確かめた答えだ 「まちがい」なんて言わせない きみがぼくを見つけてくれたこと」
きみがぼくを見つけてくれたことは間違い、なんて言わせない。ここに掛かってるのがまたいいよね…ここで感動してたらあとでさらにぶん殴られたのがあまりにも鮮烈に過ぎたんだけど一旦置いといて。一個。
「今でも踊れるさ あのエイトビートを ぼくらをまた近づけて」というのは、命の鼓動の話をしてるんかなと解釈して。ここでもう一度生まれて、また近づけてねってつまりそういう…あ~~~(脳ミソが解ける音)
ここでもまた一個。
「書いて 消して 芯も 折れて」のトコ、「足して 引いた 欠けた 割れた」とリズムが対比になっててイイ…となった。ここで答案用紙という言葉を用いて、その加減乗除を回収したのめっちゃ痛快。
答えが出ないものを、それでも証明する。きみと見た夢を。つまりこれ最初の(A)なんだよね…きみとぼく、繋がってほしいよ…(お前は誰なんだ?)
「踊る君の姿のすべてを 笑う顔も 口癖も」
踊る君の姿のすべて、きっとミュージカル見てたら普通にそういうことにつながるとは思うけど、楽曲自体で考えると「今でも踊れるさ あのエイトビート」にかかってると思うんだよね。きみの生きてる姿。そのすべて。
「覚えて生まれ変わるから 来世もよろしく ずっと」
ここ!!!ねえここ!!!!こっからの回収が!!!!!ねえ!!!!!!!!
文脈通りに考えたら、さっきの踊る君の~~のとこに掛かるけど、この歌詞を通して見ると、というかここで初めてサビに触れるけど、
「生まれ変わっても わかるよう ぼくを思い出せるように
嫌になるほど見つめていてね ずっと」
にもかかってるように思える。というかいやになるほど見つめていてねずっと、という最強に最高なパワーワード考えたの誰だよ…志磨大先生だよ…すっげえよ私が権力者だったら十億ぐらい送ってたよ…。
話を戻すけど、「いやになるほど見つめていてね」ってお願いしてたぼくが、初めて「覚えて生まれ変わるから 来世もよろしく」っていうんだよ、相手に願うんじゃなく、他の誰でもない「ぼく」が「きみ」を覚えて生まれ変わるよって言ってるわけで。成長禄が一曲に…スゴいなほんとう…
で、こっから別の曲かのようなとんでもねえ転調か~ら~の~とんでもない怒涛の展開。
「ねえ 名前なんだっけ
どこで会ったっけ
いつのことだっけ
なにをしてたっけ
どんな顔だっけ
どんな声だっけ
どんな人だっけ
どこが好きだっけ」
の後に、
「忘れないように
忘れないように
明日も会おうね
約束しようね
生まれ変わっても
生まれ変わっても
かわらないでいて
見つけてあげるね」
で終わるわけだけど。
あまりにも伏線回収が美しすぎてなんかもう志磨さんのこと好きすぎて嫌いになりそう(?)
生まれ直して、問いかけて、そしてそれに対し願うように言葉を重ねる、ように見えるけど。
これ、一文一文繋がるんじゃないか?と勝手に解釈し、勝手に頭を抱えた。
「ねえ 名前なんだっけ」=「忘れないように」
「どこで会ったっけ」=「忘れないように」
「いつのことだっけ」=「明日も会おうね」
「なにをしてたっけ」=「約束しようね」
「どんな顔してたっけ」=「生まれ変わっても」
「どんな声してたっけ」=「生まれ変わっても」
「どんな人だっけ」=「変わらないでいて」
「どこが好きだっけ」=「見つけてあげるね」
名前やあった場所は忘れないように。いつ(時間)で明日、何をで約束しようねと明確にしたこと。顔や声が生まれ変わっても、その人そのものはどうか変わらないで。どこが好きだったか忘れても、じゃあまた見つけてあげるね。
どこが好きだっけ、は、つまりどこが好きかは忘れても、「きみが好き」は覚えている。覚えているから、生まれ変わっても「見つけてあげるね」。
一文一文として意味を成してるのに、つなげたらまた新たな意味が見つかる。オタク特有の勝手な深読みと言われればそれまでだけど、それをさせてくれるのが音楽の素敵なところだ。
で、このそもそもの「天国のでたらめ」というタイトルなんだけど。私は最初「でたらめ」というのは輪廻転生にかかってんのかな~って思った。でもそうすると「天国の」が成立しない。
それを友人に言ったら、友人が今回のミュージカルのあらすじを教えてくれた。そして二人で導き出した。
生まれ落ちるのはガチャガチャのようにでたらめ。サイコロの出たら目。偶然の産物。ありえない奇跡。でたらめを間違いなんて言わせないし、きみと見た夢を=に、答えにして、きみとまた出会うために生まれ変わる。
「きみ」が「ぼく」を見つける、でたらめのような必然。つまりそう、タイトルが楽曲のすべてを回収してたという。こんな…こんな完璧なことあるかよ…?
一見シンプルなことばかりを並べているのに、深読みすると一気に複雑な心情が描かれているようで、でもやっぱり言ってることはずっと一貫してた。答えはすべてタイトルにあった。
こんな美しく完璧な楽曲に出会えたこと、本当に嬉しく思います。
まとまんないまま思うままに愛のままに我がままに書きなぐったけど、単純に、この楽曲を歌うももクロちゃんの可能性無限大すぎるし進化が止まんなくて震えた。これを武者震いというのかなんなのかは分からないけれど。
ちょっと前の私も含め、世間様のももクロちゃんのイメージって、いわば「怪盗少女」に尽きると思うんだけど。
アイドルの強みというのは「幅」だと思っていて、例えばバンドだとその人が造りだす、一貫したものを好きになるから、それ自体はどっしり太くても、幅と言われると違う。
アイドルは色んな人が生み出す色んな色の楽曲を乗りこなせる稀有な存在で、だからこそ面白いし、だからこそ怖い。賛否は常に表裏一体。
だけど、そのアイドルど真ん中であるももクロちゃんの、「怪盗少女」から「天国のでたらめ」まで歌い踊るその幅は、きっと外野から見た方が鮮烈だ。
四角形になった彼女らは、その角をどんどんどんどん広くして行って、最終的にマルにまでなろうとしてるんじゃないのか。
マルに、円になって、転がり続けて、どこまでも進んでいく。誰も傷つけないまま、どこまでもどこまでも。
この曲最高だなと思うと同時、ももクロちゃんのこれからがまた楽しみすぎるなと感じた、そんな一曲でした。
長々しくダラダラ語ってごめんね、ここまで読んでくれてありがとう!
天国のでたらめ、絶賛配信中だから、みんな買ってくれよな!
あとよかったら関ジャニ∞さんの最新シングル「ここに」も聴いてみてくれよな!
友人へ
RTありがとよ!