どうか今は笑ってくれないか

なるようになるって!

怨嗟の声は穴に投げろ

タイトルの通りの話をします。

これは多分、飲み込んだ方が平和なんだろうし、大人なんだろうし、理性を働かせて抑えるべきなんだろう。
だけど、それでも、言わねばと心が叫びたがってるので、形にします。
これを読んで不快になる方、たくさんいらっしゃると思います。ブロック、リムーブ、すべてお好きになさってください。これはタイトル通り、私だけの怨嗟であり、怒りに過ぎません。
見るも見ないも自由です、ただただ、心情の吐露として、整理として、ここに記します。

私の職場にはいくつかの部署があり、当然それぞれ上長がいます。
私の部署の上司は幸いにもとてもいいひとです。私の話を親身になって聞いてくれるし、大倉くんが好きな彼ですが、村上くんかっこいいねってことあるごとに言ってくれる、めちゃくちゃやさしい人です。

しかし、やさしいひとがいれば、やさしくないひともいるのが世の中というもので。

他部署に、大嫌いな上司がいます。他部署と言えど接点が多く、心底関わりたくないけど話さなきゃ仕事にならない、そんな存在です。役職持ちではありませんが、私より先輩の、同性です。
嫌いになったのも本当に最近で、元々あー合わないなーという気はしていたのだけれど、なんやかんやあって、顔も見たくないレベルに陥った。向こうもそうらしい。それもいい。
嫌いは嫌いで構わないし、悪口だって好きなだけ言えばいい。こんなやつに負ける私ではない、仕事をすればそれでいい。
心の底から、そう思っていた。そう思って、仕事をしていた。

そのひとは、SMAPのファンだ。

SMAPが好きで、長いことファンだったらしく、聞けばデスクの中にはいつも写真が入っているらしい。同僚から聞いて知った。それはいい。むしろ同じアイドルファンの端くれとしてはめちゃくちゃ共感するポイントだ。
まあともかく、仕事場に持ち込むほどに、SMAPのファンだった。
だからこそ、余計に腹が立ったのだ。

先日、世間を震撼させた、嵐の休止発表。
それがきっかけで、今までひた隠しにしていた他部署のある人が、2020年までに沢山有給消化をしたいと申請し、世界一悲しいオタバレをした。
たくさんお話する機会があったわけではないけど、とてもいい人で、私が村上さんが好きと知ったその人は、たまに私宛にハイチュウをくれたりする。それがグレープ味というデキる女仕様だ。
そんないい人の健気なお願いを、その部署の上長は快く受け入れた。しんどくてもこっちでフォローしたろうねと、そんな話を部署内でしたらしい。いいことだなと他部署ながら思った。

そんないい人たちのいい話を、あれは一蹴し、それどころか、こんなことを言ったのだ。

「嵐も、関ジャニも、みんな解散すればよかったのに」

何を言われたかわからなくて、一瞬声が出なかった。理解できない、いやしたくもないけど。
頭おかしいのか?本気でそう思った。
彼女の言葉は続いた。

「休止ならまだいいじゃん、私らはもっと辛かった」
関ジャニ、仕事の枠取りすぎやろ、ほんま邪魔」

衝撃すぎて、本当に、ほんとうに、殴ってしまいそうだった。それぐらいの怒りが、私の中にあった。
だけど、こんなヤツの為に人生を棒に振りたくないから、ぐっと耐えた。ひとつだけ返した。

SMAPも、嵐も、関ジャニ∞も、ぜんぶ、自分たちで選んだんです。泣くのも喚くのも勝手だけど、自分の思い通りにならないからって、他に何もかもを押し付けるな。恨みを吐くのは自由だけど、当たらないでください」

今もはっきりと覚えている、自分の言葉。戒めだな、とも思う。

嵐のことがあってから、いろんな言葉を目にした。
とりわけ多く見たのは、この言葉だ。
「ひとりがいなくなるなら休止するのが嵐、抜けても続けていくのが関ジャニ∞。どちらも間違いではない。」
本当にそう思う。どちらも覚悟をもって選んだ答えだ。どちらがよりよい、なんてない。選んで、それを正解と呼べるまで、彼らは生きるのだろうから。

その言葉とは別に、見えたものがある。見えてしまったものが、ある。
マウントは、さみしい行為だな、と思う。
自分の方がつらかった、自分の方が苦しかった、自分の方が、自分の方が。
亡霊が、たくさんいる。少なくとも、私にはそう見えた。

推しがいなくなるつらさは、痛いほどわかる。何もする気にならなかったり、涙が止まらなかったり、あるいは泣きたくても泣けなかったり、いつまでも整理がつかなかったり。
ぜんぶ、仕方ないと思う。当然だとも思う。
だけど、それを他にぶつけていい理由には、ならないと、心底思っている。

私たちの激しい口論を耳にした他部署の人が、仲介に入ってきた。えらい騒ぎを起こしたこと、今も恥じている。すみません。
そして、その中に、嵐ファンのそのひとも、いた。
そのひとは、言った。
「迷惑をかけます、ほんとうにごめんなさい。」
そんなことを、言わせたくなかった。悔しくて悔しくて、あとでひとりで泣いた。泣いた自分も、許せはしないけど。

何が書きたいか、何が言いたいか。そんなものはない。
あるのはただ、怒りで、悔しさで、嘆きで、悲しみで、後悔で、そして虚しさだ。
だけど、この時に自分が言ったこと、思ったこと。、嵐が好きなあの人が言ったこと、そして、SMAPが好きだった、彼女が言ったこと。
全部忘れてはならないと思ったから、私はここに記す。

今更だけど、当たり前だけど、SMAPファン全員が全員こうだとか、そんなことは微塵も思っていない。
だけど、あの日あの時散見した言葉たちは、私はやっぱり、受け入れ難いなと、今も思っている。


ひとつ。言うなら。
私は、推しが倫理に反さない限り、変わらず愛していくだろう。そうでありたいと、心から、思っている。


好きになったことを恨む日は、来ないだろう。
明日も好きだ。きっと。