ももクロ5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』にボッコボコに殴られた話
勝手にしやがる!
お久しぶりの方も初めましての方もいらっしゃると思いますがどうも、夏です。
以前「天国のでたらめ」という楽曲のあまりの最高さに思わず筆を取ったわけですが。
例の如くイマジナリーフレンド、略してイマフレ経由で、ももクロさんの5thアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』と、かつ限定配信であるat東京キネマ倶楽部のライブを視聴し、ボッコボコに殴られまくったんで、やっぱり感想を綴ります。オタクそうして生きてきた。新陳代謝。
まず最初に言っておきたいのが、ももクロさんの福利厚生が行き届きすぎて度肝を抜きました。
10周年・5枚目のアルバムという記念すべき年ということで、イマフレ抜きにしておめでとう!と思っていた頃。ある日彼女たちの公式サイトを拝見し、衝撃を受けました。
全部フルで見れる…だと…?
ちょっと意味が分かりませんでした。えっそういうのって30秒とかそれぐらいで公開するモンじゃないの…?長くてもAメロからサビまでとかじゃないの…?全部って何…?し、しかも全部映像ついてる…!
恐れ戦きながらも、全部視聴しました。本当に本当に激ヤバコンテンツだった。時間泥棒にもほどがある。さながら私はクラリスだった(クラリスに謝れ)。毎度ありがとうございます本当に最高。
東京キネマ倶楽部でのライブ演出があまりに最高だったので、今回はこちらを主体にして綴ることにする。
不穏な声と不穏な世界観から、高らかな宣誓と共に幕が上がったライブ。ド派手なメイクと豪奢なドレスを纏った強いオネーサマのスカートから現れるももクロさんたち。もうこの時点でハイこの世界最高ありがとうおめでとうという感じでした。
そもそも「あ、これ絶対最高のアルバムだ」と確信できるのが一曲目という点において最高なわけなんですけど。
それではこれから長々語っていくので、暇人はよかったら付き合ってね。すべては私の解釈なので苦手なら去ってくれ。
1曲目のロードショーは、このアルバムのコンセプトをすべて説明してくれているだけでなく、ももクロさんの歴史を祝福しているようでいて、その実彼女たちアイドルももいろクローバーZのあり方を堂々と歌っているという、なんかもう全部乗せみたいな最高の歌。
「予期せぬことが起こる可能性もございます その際はぜひお楽しみください」
ももクロさんのライブの特徴(外の私的に)である、何が起こるかわからないけれどもそれを楽しみにしていてね、という注意文句を装った誘いに思わず笑みが浮かびました。
「これから皆様はこのShowの一部になります この出逢いに深く感謝申し上げて開幕!」
最高か?(最高か??)え~~~~~めっちゃすき…。
舞台は観客と共に創りあげるもの、とよく言いはするけれど、一部っていう言葉の選び方があまりに好き。こんなに簡潔に一体感を作り上げる歌詞 is 何?最高。開幕!のとこの百田さんはやはり世界を抱いている。
「はじまれ!ここは自分に還る場所」ってもうヤバくない!?分かる!!(?)
始まりと還るというある種矛盾したワードをここまで成立させれていることもすごいし、Showの場を自分に還る場所、とアイドルが歌っているそれがもう…私の語彙力ではエモいとしか言えない…くやしい…エモい…。
「現実なんて裏切って 夢の手を引いて走り出せ」ってすごいですね。追いかけるんじゃなくて、ももクロさんたちにとっては夢すら追い越してるんだな。いつだって自分たちがしあわせの世界に導くつよさをあんなに可愛らしく凛々しく歌い上げるんですか…すきですね…。
これはイマフレにも話したんですけど、大人たちは兎角ももクロさんたちに激重歌詞を歌わせるのが好きだなって思います。何?「生まれた以上生きねばならぬ」って。急に激重発露されすぎてびっくりしちゃった。本質と言われればそれまでなんだけれども、それにしても急に直球で来るから…好きだけども。
「不可能だって可能になりそう」はそれこそももクロさんらしさ!という感じで大好きなんですが、その後の「飛び込め! おたがい虜になって 目に映るすべてを彩れ」ってハァーーーー!?さいっこうなんですけど!?!?!とバチキレました。
前にも言ったしその際友人たちも口をそろえて言っていたけれど、ももクロさんの現場は愛の循環がすごいなあと本当に思っていて。差し伸べた手を握り返されるというのは言葉よりずっと難しくて、言葉以上に歓喜がある。「おたがい虜になって」はそれぐらいのパワーがあった。
ほんとロードショーだけでもう既に長くなってしまう予感がすごいので強制終了を己にかけますが、本当にオープニングとしてすばらしい一曲でした。
あっあと演出がマッジでやばかったですねアレ!!それぞれのスタンドを生で見た気分というか、こう、もうとにかく強かった。百田さんが世界抱いてたとしかいいようがないし、しおりちゃんは爆イケが過ぎたし、れにちゃんはもう美しいのに可愛いとかいう暴力だったし、あーりんちゃんがあの…すき…アイドル…ってなりました。スタンドは美しくて強い。
そんなこんなで続いての曲、The Diamond Fourなんですけど、チョ~~~~かっこよくないですか?何度も何度も言っている気がするけど、やっぱりももクロさんは戦闘力高い物言いが様になる。「ついてこい! まだ物足りない!」というキラーフレーズに拳突き上げないオタクがこの世にいるのか?私はハングリー精神を爆裂アイドルスマイルで歌い上げるひとたちが本当に大好きです。
これに関して言うと、私はあーりんちゃんの「羅針盤上は波乱万丈でも満場一致で埋める伽藍堂」が歌詞としても好きで、その表現の仕方がぐうの音も出ないほどすきです。なにあの荒々しい感じと並行するビューティ。かっこいい…と蕩けたことしか私には言えない。めちゃすきです。
あとやはりここでも大人たちはももクロさんに激重を乗せる業が発揮されてますけど、
「人は皆そうwicked monster どうしたって止められない!」のとこ、私は英語に疎いのでググったら「邪悪な」とかいう意味合いがあるので、最初は邪悪な化け物って意味か…重い…って思ってたんだけど、よくよく調べたらスラングで「最高!」とか「すげえ!」とかいう意味もあるそうで。
これは深読み面倒オタクとして興奮するポイントではありましたが、そういう表現を持ってきておいてからの「洗いざらいに Show the light!太陽みたいに!」っていう強烈な「陽」に充てられて邪なあれがすべて浄化されました。ももクロさんは太陽、いいね?
「マルっと笑って誓っちゃおう!」のトコ、本当にいいなあと思います。誓う、という真摯で重たいそれを、歌詞どおり最高の笑顔を浮かべて歌うんだから。ももクロさんの笑顔がダイヤモンドだからこそ、こちらも同じくらい笑えるんだなあと思いました。
GODSPEEDはとにかくキラキラしていて、流れた汗も流した涙もあの日の希望も絶望も、今感じている痛みでさえ抱えて走る、そんなしなやかな強さが眩しい曲だなと思います。
「静寂を乱して踏み出す瞬間の ふわりと浮かぶ感じが好き」という歌詞がすごく好き。一見抽象的に見えるんだけど、でもすごく分かるなあと感じる一文で、またそれをさっき「宇宙1うるさい注意!注意!」って歌ってた人たちが歌うからなおさらにグッとくるんですよね。ライブ栄えもすごいするし、セトリに入ってたら嬉しい楽曲だと個人的に思った。
あんた飛ばしすぎ‼に関してはもう何も言うことはないっていうか、ただ言わせてもらうなら
バット持った瞬間の百田さんの立ち振る舞いがとっても治安悪くて最高とか、
しおりちゃんのポージングがあまりに爆イケで吐き捨てるようなスーパーサブのとこがただただ好きとか、
あーりんちゃんが椅子に座っているところ、頼むから踏んでくれと懇願する人間量産機と化してる罪作りとか思ってたらまさかの腕立て伏せしてる人間に座る演出(でも限りなく空気椅子状態)最高とか、
れにちゃんの手をパンパンパンって鳴らしてるとこあまりに美しき女すぎるし階段上ろうとしてる自身のスタンドをぱしーんとシバくとこもあまりに華麗なる魔女という感じで、つまりだから最高というただそれだけ…。
まああの、私の関ジャニ∞さんたちも結構確信犯的にやってるからね、耐性はそれなりにあるんですけどね?それにしてもあんた飛ばしすぎ!!からの魂のたべものはあんまりじゃないです?私の情緒が死んだし、友人の言葉を借りるけれどグッピーだったら100匹は死んでる。温度差で風邪こそ引かないけど卒倒する。そーいうとこツボなのさ…。
魂のたべものを語るにはもう一記事書かねばならないんでちょっと控えるんですけど、まあ分かりやすく生者と死者の境界線があるじゃないですか。絶望の坩堝、死への恐怖、諦め。
そこから、一転するのではなく、ゆっくりと立ち上がって上を見上げれば遠くに光が見える、までを描写するその毅然とした覚悟。打って変わってではなく、立ち上がるまでを描く生々しさと、それこそ生きるものだけに持ちえる強さを魅せる手腕。最後の最後には確かにある希望で終わるという、世界の一致。平伏すしかなかった。
どこまでもオタクなので、こういう、言ってしまえば針の山の頂上にぼろぼろの服を纏って裸足で赤い涙を流しながらそれでも上を見上げるみたいな世界観がどうしようもなく好きなんですよね…オタクだから…そしてそれがまた想像できるももクロさんのふり幅がすごい…私の中のノブが叫びたがっている…
これはアルバムの中でも簡潔がゆえに文字数の少ない歌詞で、だからこそ一層際立つ楽曲だなあと思いました。めちゃくちゃすきです。
幕間の、いい意味で作られたワイワイ、という感じがすごくすき。正しくShowの一部だからこそ分かち合える空間で、それを作る製作陣の所業に私はただただ感服するしかない。
この後に来るRe:Storyってなんなん?グッピー大量虐殺したいの?私の涙腺はボッコボコですよ勘弁して欲しい…ただでさえRe:Story大好き人間なのに…。
コレに関しては本当に、語ることすらできない。ただ好き。だからキネマ倶楽部の方を主体に少しだけ語ると、「狭い狭い世界だからこそ手を繋ごう」という歌詞と、それを歌う百田さんと、繋ごうの「う」の後の伸びがもう…ただ世界を抱いている…人は皆彼女にいだかれそのゆりかごでたゆたう…(魂のルフランを流せ)
あのこれ、本当に大好きだから何も語れないです。ただただ聴いちゃうし、ただただ泣いちゃう。コレ聴くと涙が出るから気軽に聴けもしない。それぐらい大好きです。大好きだから、これはここで止める。
だからキネマ倶楽部の演出もほとんどない状態なのも400分かるだった。わかる。本当に分かる。あれはそういう曲。そこも含めてとてもすきです。
リバイバルは魂のたべものとはまた違った意味でふり幅がでかいな!と感服しました。私の粗末な語彙ではこれを言い表すのが非常に難しいんだけど、率直に言えば「K-POPっぽい!」でした。そしてそれは多分、というか間違いなく計算だというのも分かる。PVを見て一層そう思いました。
私はインストもとても好きで、民族音楽みたいなのも好きで、だから単純にリバイバルの中華的な雰囲気漂うメロディはとてもすきでした。でもだからこそ伝わるんだ、歌詞が激重だってこと…。
正直で出しからなんだけど、サビに「息吹のリバイバル」とか「息吹のリカバリー」とか入れ込んでくるのすごいし、最後に至っては「命のリストレーション」はあまりにもえぐい。命の還元。生きる意義。いや、重い。
重いこと言ってるくせにメロディがポップでノりやすいという罠、諸葛孔明と名付けよう。
キネマ倶楽部の構成があまりにすきだったのでそっちメインで書いちゃうんだけど、華麗なる復讐もすっごくよかった!あれだけ強い楽曲の世界観をどう描くんだろうと思ってたらちゃんと沿ってたし、とにかくみんなカッコよかった。しおりちゃんの「お前をぶっ倒してやる」を言われたいオタク全員居酒屋集合な。
怒りに満ち満ちていた復讐者を描きつつの「運命というShow 君が主役」は(復讐者にとって)中々痛烈な皮肉だなあと最初私は思ったんだけど、復讐者が殺したのは自分って回収がされた時「ハーーー!」って声上げたよね。サビで言われっぱなしの男じゃなかったぞベンジェンス。お前の復讐は為された、立派に生きろよ…。
ああいう世界観もまた私は大好きなので、この楽曲はお気に入りのひとつです。
MORE WE DO!めっちゃかわいかった。わたあめ良かったね…かわいいね…平和だ…でもやっぱり「夢に犠牲 なんとなくなるのはもういーよー」で「ほらねぇ!!!」ってなりました。手ひどく裏切りやがる。
「誰のために歌うたうの?」って言っといて最後「からだからずっと歌があふれてる それはきっと この先のもっとまぶしい世界を だきしめるよ」になるのずるいにも程がある。汎用したくないんだけど世界抱いてる。オタクはももクロさんに抱かれてるから実質バブちゃんです。五歳です。五歳だから説明できなくてもいいんだ。最高です。バブー。
「つかんだ夢も吐き出して」って中々聞いた事のない歌詞ですよね。だってみんな夢をつかむために走ってる。でも彼女たちは確かに夢をもう掴んでるように見えるわけで、でもだからこそ吐き出す。吐き出してまた進む。夢のまたさらに先、もっとまぶしい世界を抱きしめるために。神話の話ですか?
わたあめを持つ女の子たちを見ている我々こそがバブちゃんだった、そんな曲でした(なんて?)
…レディ・メイ語らなきゃいけないですか?しんどいオブしんどいみたいなとこあるんですけど…。
いやだってそもそもGLIM SPANKY持ってきた時点でもう私が負けることは分かりきってたんですよ、でもそんなに殴らなくたっていいじゃないか…息抜きをさせてくれ…。
バチクソ大人チックにスタンドマイクを持って、バチクソイケメンな顔面で「天使だって羽を脱ぎたいの」って歌うんですよ?よくあの現場のオタク死ななかったな。大丈夫?生きてる?絶対死んだでしょ。弔ってはやんないぞ羨ましいから。
「春の夜の悪魔」になってる推しが見たいオタク一億四千万人いるし、悪魔が踊らせたみんなを置き去りにして夜明けと共に消える春の幻に惑わされるオタクは三億五千万人ぐらいいる。悪魔じゃなくてほんとは春の幻だったとかそんなん、な、なに…?私はどうしたらいいの…?石油掘り当ててくればいいんですか…?
そんでさ~~またあの演出がさ~~~無理よりの無理じゃん???髪かきあげるあーりんちゃんはオタクが見た幻じゃないよね?ネイルが美しい小指をこめかみに当ててまなこを輝かせながら歌うれにちゃん美しき悪魔だよね???わかる。
いっぱいいっぱい語りたいところがありすぎてキャパシティ超える状態なんだけど、とりあえず最高ということだけは記しておく。記さずとも分かるけれど。
Sweet WandererはそれこそCMでも御馴染みなので可愛いことなど1000も承知の助だったんですけど、改めてやっぱももクロさんたち可愛いし大人になったな~~!きれいだな~~~!!!車のCM出れちゃうんだもんな~~!!!!
「今日は頑張らなくていいから どこまでも自由にいこう」と優しく言ってくれるのも大好きなんだけど、「明日頑張る君のために どこまでも自由にいこう」といってくれるあなたたちがやっぱり大好きだな。
頑張らなくていい、って言ったって、どうしたって明日も頑張っちゃうわけで、でもそれすら分かってくれる、「私のために歌ってくれる」と思わせてくれるアイドルとても好きだ。だからまた頑張れる。そしてまた会いに行く。あっ循環…!
つくづくももクロさんの楽曲は強くて、それと同じくらい愛があるなあと思いました。
天国のでたらめ
こういうことです。
アルバムとしていうのなら、「魂のたべもの」とこの「天国のでたらめ」が一緒になってるのは単純にヤバいなあと思います。フルボッコ。顔面は崩壊する。目がパンパン。無理。
相変わらずすごい曲ですね。志摩先生お元気ですか。お中元を贈りたいです。
The Showは、まさにエンディングに相応しい一曲でした。古い8ミリフィルム特有のノイズと古ぼけた映像の中、紙吹雪舞い散る舞台上に笑顔で立つ4人とダンサーさんたち、という情景が浮かぶような、そんなすばらしい楽曲。
実際ライブの方でもまさにエンディング!と言った演出で、大団円、という言葉がこの上なく似合う、素敵な終わりでした。
「くじけそうになるけれど 本当はこわいけど 平気な振りして考えすぎず 人生というショー 楽しみましょう」
一貫して伝えてくれていることであり、彼女たちはずっとそうである。と改めて思わされたこの一曲は、つまるところこの一文に集約されているような気がします。
戸惑い、恐れ、悲しさ、悔しさ。そういう『弱さ』があることを受け入れて、それでもすべて抱えて、君とこのショー(人生)を楽しんでいたいんだ。
ももクロさんが魅せてくれるショーの観客は本当に幸せだなあと、つくづく思います。
長短差はあれど、全部の楽曲を浚って、そして改めて思ったのは、このアルバムは本当にいいアルバムだなあということ。
10周年、5枚目という記念すべき数が重なり、タイミング的にもベストを出したっていいと思う。
だけど彼女たちはまったく新しいアルバムを引っさげ、高らかにうたう。「ショーを楽しもう」と、本当に楽しそうにうたいおどる。
幻想だといわれようと、私は確かに彼女たちが「自ら選んだアイドルという道を信じ、愛し、楽しんでいる」姿をこのアルバムを通して見たのだ。
アイドルは偶像である。私が見ているのは、彼女たち、そして彼らがその命でもって創り出した「アイドル」だ。
だけど、だからこそ、それは「本物」だと信じている。彼女たちは生きている。オタクが照らし出す光のまんなかで、ここが居場所なんだと笑ってくれている。
どんな未来があろうと、ずっとずっと強く進む、という意思を確かに感じた、そんな最高のアルバムだった。
いつもいつも、楽しませてくれてありがとう。本当に素敵でした。10周年おめでとう、今年の11周年も楽しみにしています。
関ジャニ∞さんも、15周年を迎えました。ライブ、楽しみです。
友人へ
今年も楽しもうね
追記
11周年おめでとうございます!!